仙台へ旅立ったはずの姉が、山梨のバス事故で死んだ。妹は不可解な死の謎を解くべく立ち上がった。そして、死が死を呼ぶ「黒い樹海」の先には、驚くべき事実が隠されていた。妹の姉を思う愛情が、ついに真実の扉を開く…。その朝、笠原祥子(菊川怜)は、同居する姉の信子(藤谷美紀)と軽い口論をした。突然取れた休暇を使って気ままな一人旅に出るという信子が、祥子のお気に入りのネックレスをしていくというのを必死に奪い返したのだ。しかしそのネックレスはお気に入りというには、ほとんど身につけることのなかった一品で、取り返したのは、むしろ常日頃から何につけ自分より優れていて、自分をしかる姉へのささやかな反抗であったのだ。結局信子はネックレスをあきらめ、東北を旅すると言い残しマンションを出ていった。それは少し後味の悪い別れ方で、祥子は少し気にかかりはしたが、いつもの姉妹げんかと軽く考え、気ままな一人暮らしを楽しむ。だが…祥子が姉を見たのはこの日が最後となってしまった。数日後、山梨県富士嶺警察署から信子がバス事故で死亡したとの連絡が入る。祥子は信じられない。なぜ?姉は東北に行くと言い出掛けたはずではないか。まさか姉であるあるはずがない。だが山梨の病院で対面した女性はまぎれも無く、変わり果てた姿の信子であり、柿坂哲夫(三井善忠)という刑事から渡された社員証は、日永出版で雑誌編集者として働いていた信子のものだった。祥子は突然起きた悲しい現実をただ受け入れるしかなく、唯一の肉親を失った悲しみに泣き崩れた。しかし、この後甲信交通の担当者から事故の状況を聞かされた祥子は、何かひっかかるものを感じはじめる。信子は、追突され衝撃の激しかった後部座席に座っていて命を落としたという。そして最初は身元を証明するものがなく身内への報告も遅れたが、その後社員証を届けてくれた人がいたお陰で身元が判明したという。だが社員証が入っていたはずのショルダーバックは発見されず、大きな旅行かばんはほとんど損傷もなく祥子のもとに戻ってきたのだ。なぜ…?どうして?そして考え抜いた末に祥子が導き出した答えは、「実は姉は一人でなく、誰かと一緒だった。そして、その相手が何らかの理由で座席を変わった姉のかばんを持っていたのではないか?」妹に嘘までついて出かけた山梨への旅。祥子は同行した人物が自分にも知られたくなかった人であると判断し、それが誰であるのか、瀕死の姉を置き去りにした者が何者なのかを突き止める決意をする。【以上、フジテレビ広報資料より引用】 キー局 CX 放送曜日 金 放送期間 2005/10/21~2005/10/21 放送時間 21:00-22:52 放送回数 1 回 連続/単発 単発 番組名 金曜エンタテイメント 原作 松本 清張「黒い樹海」(講談社文庫刊) 局系列 FNN
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