信濃日報社会部の記者・水島真知子(沢口靖子)が新聞記者になってから10年。後輩を叱り飛ばし、警察署で夜を明かし、ネタを拾いに裁判所を回り、男性と同じように仕事をこなしてきた。しかし未だキャップにはなれず、真知子は女性新聞記者としての“壁”に苛立ちを感じていた。 ある日、上田市で幼児が用水路で死亡する事件が起こり、警察は事件・事故の両面から捜査する。真知子は社会部デスク・進藤(内藤剛志)からこの事件のキャップを任された。気合いを入れ、早速、矢崎(長谷川朝晴)、織田(蟹江一平)、加納(大谷允保)と取材を進める真知子。警察関係者や死んだ子供の母親を取材するが、事件・事故、どちらも決め手を欠いていた。 ある夜、真知子はネタ拾いに裁判所回りをしていて知り合った地裁庶務の佐伯美佐江(あめくみちこ)と公園ですれ違う。逃げるように去る美佐江。その翌日、真知子は美佐江から電話を受け、死んだ幼児の母親が保護責任者遺棄の容疑で逮捕状が出たことを知る。特ダネを抜いた真知子のネタ元を周囲は知りたがるが、真知子はなぜ美佐江が自分に情報を流したのか疑問に思う。
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