赤城山をまじかにのぞむ勝々山呑福寺は、伝説の呑福茶釜がある寺として連日観光客が絶えない。 お蔭で住職の日孫和尚(伴淳三郎)は、日々笑いが絶えない。 そんな住職を快く思わぬ古道具屋の森田徳之助(森繁久彌)と写真家の三室勘次(フランキー堺)は、一泡吹かせるべく呑福寺の裏山で捕まえた狸を住職に食べさせようと悪巧みをする。 まんまと肉を食べた住職は、守り本尊のお狸様のバチが当たってか、八畳敷の奇病にとりつかれる。だが、実はこの肉、中身は犬で、本物は知らぬ間に檻から逃げていたのだ。 そんな折、徳之助の元にある売れ残った掛け軸から、狸男(三木のり平)が現れ、同族を助けてくれたお礼にと、徳之助に「あの呑福茶釜は偽物で、本物は『お萩屋敷』にある」と告げたことから大騒動が起きる・・・ 分福茶釜ならぬ呑福茶釜を巡り、和尚、ペテン師、大泥棒、美女、芸妓まで加わっての大騒動...
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