新聞社を辞めて6年になる45歳のフリーライター・桜庭雄一(船越英一郎)は、高校以来の親友で病院院長の木内剛男(村田雄浩)から、肝臓がんの疑いがあると告げられ、愕然となった。雄一は、妻・有希恵(榊原郁恵)と一人娘・莉紗(石原さとみ)の三人暮らし。莉紗は、恋人・田嶋直毅(海東健)との婚約が秒読みの段階にあった。 雄一にはもう一人大切な家族がいた。ニューヨーク在住のエリート銀行マンで、妊娠中の妻・千晶(濱田万葉)と暮らしている弟の憲二(池田努)だ。2人の両親が早い時期に他界したため、大学を中退して働き始めた雄一は、年の離れた憲二をまるで自分の子供のように育てた。このことがあってか、憲二は雄一を慕い、全幅の信頼を寄せていた。 木内が紹介した大学病院での精密検査で、雄一はやはりウイルス性の肝臓がんと診断された。担当医の塚本(吉田鋼太郎)は、雄一が肝硬変を併発し...
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