昭和二八年の渋谷。米屋のバイトをしている元テンプラ学生の朝田平吉は、クラブの前で始まった安藤組の森島たちと米兵のケンカに興奮して森島に加勢するが、逆にボコボコにされてしまう。ホステスの純子に介抱された平吉は森島にに意気込みを買われ安藤組で働くことに。新聞記者となった旧友・山倉に忠告されるが彼は聞く耳を持たず、一本気な気質で組での地位も上がり、純子との恋も順調に進むが、組長の安藤昇には『少しは先を見ろよ』と諭される。平吉はある日対立する組の新人女優に手を出し袋叩きにあい、拉致されるが、単身乗り込んだ森島に救われる。また、出所した幹部の花形と森島に確執が起こり、花形の度重なる暴挙に平吉は反感を抱き彼に向かい発砲してしまう。花形は一命を取り留め、安藤が仲裁に入って事は収まった。時代は高度成長期に入る。借金の取り立てを頼まれた安藤は相手の実業家・村木との間の...
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