小作人の息子・健吉は隣村の地主の息子・勇造に祭りの三味線競争で勝つことを夢みていたが、練習する三味線すら持っていなかった。健吉は仕事をせずただ人の演奏を聴いてブラブラしていたが、ある日田畑に出ることを条件に父から三味線を買ってもらった。そして津軽で一、二を争う三味線の名手ボサマの演奏に耳を傾けると共に自分の音を聴いてもらった。健吉にはちよという恋仲の幼なじみがいたが、勇造も心を寄せており、今度の三味線競争で決着をつけることになった。しかし、祭りの当日、勇造は健吉が創作した三味線のフレーズを盗み、先に演奏してしまう。健吉は失意のうちに一年間ボサマとその娘のみよと共に三味線旅行に旅立った。旅の途中でボサマは病に倒れ、自分より三味線の上手い津村信作を訪ねるよう遺言を残して息を引きとった。みよを母親の元へ届け、健吉は津村の家へ雪の中を歩き続け息も絶え絶えに辿...
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