台東区・谷中にある小さな食堂「朝食亭」では、毎朝、開店前に、近所に住む10人(出勤前のOL、発明家の老人、魚屋の青年、警察官、タクシーの運転手、フリーターの若い女性、中学生の兄妹などの老若男女)が集まって朝食をとっていた。それぞれが、ある事情を抱えていたが、皆で朝食をとることで、多くを語らずとも心が癒されていたのだった。 そんなある日のこと、4年前に「朝食亭」の跡取り息子・清彦を飲酒運転で轢き殺した犯人が、4日後に刑務所を出所することがわかる。清彦は、雨の路上で倒れたまま、ある言葉を言い残して息絶えたのだ。それは結婚を心に決めた女性への遺言であった。しかし、それが「朝食亭」に毎朝通うOLの美沙子(瀬戸朝香)にあてた言葉だったことは、「朝食亭」の主人夫婦でさえ知らなかった。美沙子には自分が清彦の恋人だと名乗り出られない、ある事情があった。 やがて「朝食亭」に通う10人のメンバーたちの謎が少しずつ解き明かされ、ひとつの事件をきっかけに、彼らは互いに心を寄せ合い、力を合わせ、“あること”を成し遂げようとするのだった…。
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