「新吾十番勝負」大川橋蔵の東映映画のヒット作。あらためて、東映映画冒頭の波しぶきだけでも感激した。話は、三代将軍徳川吉宗の子、幼少時に城からさらわれた「美女丸」が秩父山中の武芸道場で青年剣士に育つて居た事から、事件が起きる。 秩父の黒田藩士を切った事から、吉宗の嫡男である事を名乗りお咎めの難を逃れる。さあ、死んだと思ったわが子が生きていると分かった生母「お鯉の方」と父吉宗(大友柳太郎はよく似合う)。わが子に会えない母子の無情を話の縦筋としながら、新吾は、剣の道を生きる。ここまで来て「憎っくき師の敵、武田一真:月形龍之介の悪役の顔が浮かべられる方は、ぜひ観てほしい」。私が小学校時代に熱中したのがわかるほど、敵役がはまる熱演に関心した。 女優人も、東映映画の豪華キャスト勢ぞろいで楽しめる。 特に、「秩父の山育ちの娘」桜町弘子と「新吾が始めて好きになった娘」の丘さとみなど、「若い剣士・葵新吾を取り巻く美女が、新吾の苦悩につながる姿は、時代劇とは思えない。「大川橋蔵が若手時代劇スターを代表する一人として昭和30年代の日本映画黄金時代の立役者となっていく」のは、単なる美形や人柄・演技力以上に、苦悩する若者を連想させるところにあったのではなかろうか
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