満員の後楽園球場で、イーグルスの打撃王・坪田選手が試合中に突如失神。同じ頃、キャバレー・コパカーナの舞台でも人気歌手・月田京子が失神し倒れた。これを数日前に予期していた新興宗教「霊火教」の女教祖・亜久利に不審を抱いた早鳥病院の副部長・早鳥五郎は、許婚者の野方光子、友人の上村捜査課長とともに亜久利の身辺を探った。 亜久利は精神医学の権威・桜田博士と手を組み、博士の発明した脳波かく乱光線を利用して坪田と月田を失神させていた。 博士は自宅の隣にある妖蛇荘へ、地下道で行き来し、そこで変装して毒島と名乗り、別人になりすましていた。 モノトル共和国のスタンレイ博士は、近々来日予定の財閥・モーリス氏の暗殺を計画し、桜田博士に半獣人を創造させた。 しばらくして亜久利は、坪田が殺されると予言した。半獣人の威力を示し、スタンレイ博士から大金を得ようとする、桜田博士の入れ知恵だった。 亜久利は月田の死も予言し、半獣人は二人を殺害した。亜久利は騒擾罪で警察に留置されるが、桜田博士は自分が早鳥の恩師であることと、彼の許婚者・光子を秘書に雇っていることを利用して、留置所に亜久利の精神分析をすると称して入り込み、桜田博士自身の死を予言するように亜久利に命じた。 これは、警察の手が及ぶ前に自身の死を偽装することと、妖蛇荘を訪れたスタンレイ博士の姿を目撃した光子を、巻き添えに見せかけて始末するための、桜田博士の戦略だった。だが、間一髪で救出された光子から、毒島のネクタイピンが桜田博士の物と同じであったことを聞かされた早鳥が、博士の一人二役を見抜いて警察に妖蛇荘を包囲させた。 その中で半獣人は、博士の投げつけた毒島の写真が破れたのを見て、異様に興奮した。半獣人は写真を見せられて殺人を調教されていた。博士を惨殺し、庭の大木に登った半獣人は、突然の落雷により焼死した。
影视行业信息《免责声明》I 违法和不良信息举报电话:4006018900