森製作所の社員であった立春大吉は、シベリアから復員したが、会社は東洋電機製作所と名称を変え、社長の森信吾は総務部長となっていた。終戦のどさくさに社の株券の大半を大和機械の岡崎に握られたからである。大吉は、社長秘書の日高聖子はじめ森派の社員達に帰還を歓迎され、岡崎一派との対決を決意した。或日、先代森社長の銅像の取払われた跡に、誰かがビゼン焼の狸を立てた事で、タヌキという仇名の赤座社長が怒って、これを撤去させるという事件があった。その数日後、大吉等は今度は先代社長の銅像を立てて、折から視察に現れた岡崎に森社長の復帰を迫ったが一蹴されてしまった。大吉は聖子と共に、闇ブローカーから商事会社の社長となった親友の杉村を訪れ、善後策を相談した。その頃証券処理法の制定で、東洋電機の株も一般に放出されることになった。資金集めに苦慮する大吉を見て、日和見主義者の柳川が罪...
影视行业信息《免责声明》I 违法和不良信息举报电话:4006018900