大阪で町工場を経営する森澤一家、高知で暮らす両親、東京で暮らす妹を軸に、刻一刻と変わる被災状況を、人間模様とあわせて身近な目線で複合的に描く。いつもと変わらない一日が、和歌山県南方沖を震源地とするM8.9の巨大地震で一変。家族は音信不通、安否がわからなくなり―。近畿や四国を“揺れ・津波・火災”の三重苦が襲い、死者も多数。その後、名古屋や静岡など揺れの小さかった東側でも巨大地震のリスクが高まり、気象庁は「臨時情報」を発表。被災地を支援すべきか? 自分たちのために備えるべきか? 大きなジレンマに陥っていく。そして1週間後、恐れていた“半割れ”が発生してしまう…。
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