「音楽には、たくさんの“神”がいるー。」 高校2年生の十倉凛(柏木ひなた)の夢は、音楽で“神”になること。川谷絵音、岡崎体育、米津玄師ら、傷ついた心を癒し震えるような感動を人々に与える音楽クリエイターは、凛にとって“神”そのものだ。 残念ながら凛にギターの素質はなく、せっかく入った軽音楽部も一年で退部。だが、今の時代、音楽を作るのに楽器は必ずしも重要なスキルではない。凛は「オリジナリティーとエネルギーさえあれば音楽は作れる」という音楽アプリの“謳い文句”に勇気を得て、デスクトップミュージック(DTM)を使って、鼻歌レベルの音楽をいかに仕上げるか、日々奮闘している。 そんな凛を「ひねくれ者」と評しながらも、良き理解者として励ますのは親友の大宮やえ子(安本彩花)。事実、ヒャダインと自分を重ねるなど独自の感性を持つ凛は、クラスでユニークな存在だった。だが、...
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