米軍演習地で弾丸拾いをしていた大和ハル子は、東京で大学に通う兄の清輝をたずねて上京した。途中の貨車の中で家出娘のナツ子と知り合い、これから先の協力を誓い合った。上野に着いた二人は、三流週刊誌記者の相模慎太郎と知り合い、素性は判らぬまま信用して頼ることにした。兄貴の下宿にたどり着くと、三ヵ月も下宿代をためたまま行先不明。大学では彼は全学連の委員だからソ連に亡命したかもしれない、と言う。革新政党本部に行ったが、勿論らちはあかない。下宿のお内儀に泣きついて、ねぐらだけは確保した。翌日二人が東京見物をしていると、同じ村出身の兄貴の友人伊藤隆に逢った。景気がよいといばる隆に、ハル子が仕事を分けてくれと頼んでいると、隆の乾分の森家三平が「仕事だ!」といって飛んで来た。隆と三平のオートバイに二人が乗り込むと、後に続くオート三輪には体の情婦ユキや乾分の隆盛会の面々が...
影视行业信息《免责声明》I 违法和不良信息举报电话:4006018900