廃工場でホステスの原田早紀(横田美紀)の刺殺体が発見された。警視庁捜査一課の刑事・森崎慎平 (小泉孝太郎)は、犯行現場に残された黒い組紐に 疑問を持つ。犯人に繋がる情報を集めていると、第2の殺人が起きた。被害者は医師の金丸浩司(佐戸井 けん太)。殺された早紀に付きまとっていた男だった。この現場にもまた黒の組紐が残されていた。 組紐を手がかりに捜査を進める森崎の前に、ジャーナリストの池澤桐子(白羽ゆり)が現れる。彼女は、7年前に軽井沢の山荘で起きた殺人事件と、今回の 事件との関連を疑っていた。なぜなら7年前、犯行現場に早紀と金丸が居合わせていたからだ。さらに、 当時その殺人の犯行を認め逮捕されたのが、早紀の勤務するクラブのママ・三宅麻里子(財前直見)だった。森崎は今回の事件の犯人が、7年前の事件と関わりが深い人物だと推理すると同時に、麻里子に組紐を見せたときの動揺した表情を思い出す。 そして、麻里子を事件の重要人物としてマークする中、第3の殺人が起きる。殺されたのは早紀と金丸が密会していたという喫茶店の店主・大月昭雄(森下能幸)。彼もまた7年前に山荘に居た人物の一人だった。ところが、大月の死体の近辺には組紐は残されていなかった。 7年前のあの日、山荘でいったい何が起きていたのか!? 事件の真相が深まる中、森崎は組紐に込められたあるメッセージから解決の糸口を掴む——。
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